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法輪功、人間性の最後の砦
第一部:歴史の展開
1999年7月20日の明け方、闇夜のカーテンの裏側から警察が押し寄せ、全国的な法輪功学習者に対する逮捕が始まった。攻撃を仕掛けたのは、当時の執権者・江沢民。その時から、1億人に上る無辜の国民に対して、残虐な迫害が始まった。
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天安門広場で、法輪功学習者たちを攻撃する警察グループ |
当時、迫害する側もされる側も、この迫害がここまで長く続くとは思っていなかった。法輪功学習者にとって、迫害は誤解がもたらしたものだった。迫害が始まる3ヶ月前の4月25日、当時首相だった朱鎔基は、法輪功の代表者と接見し、彼らが法輪功を行う権利を保障した。そして6月14日、政府のスポークスマンは、政府は法輪功を禁じたことはなく、従って民衆は法輪功を行う権利があると発表した。どうやったら政府は、いち早く態度を急変させることができるのか?
もっと重要なのは、法輪功学習者を迫害するいかなる理由もみつけられないことだ。法輪功は、真・善・忍に従って、自分のモラルや精神を高めることを教えており、また気功を通じて心身を健康にすることを目標としている。政府は当時、法輪功が社会に与えるポジティブな影響をよく知っていた。
2月に発表された米国のニュースと世界のメディアは、中国国家体育委員会の高官の話を引用し、1億の人口が法輪功を実践することにより、1千億元の医療費を節減できると報道した。6千万人いる中国共産党員とその幹部たちのうち、3分の2が法輪功を修練していた。政府が、どうやったら自分たちの支持を増やせるだろうか?
中国共産党にとって、迫害とはすぐに抹殺することを意味する。例えば江沢民自身も、「我々共産党が、法輪功に勝てないなんて、信じられない」と明言していた。
中国政権は、あらゆる方法を使って、自分を維持しなければならなかった。当局は何ヶ月も彼らが法輪功の「リーダー」だと思う人物を監禁し、国営メディアは法輪功に対する誹謗中傷の宣伝を流し、国民が法輪功に対して憎しみを抱くように扇動した。従って、過去に何度も行われた迫害運動と同じく、これら法輪功に対する迫害は、グループの中心部を打ちのめし、被害者の精神を打ち砕くのに十分だった。
中国政権は、世界最強の「機械」を使って、抑圧を行った。つまり、最強の軍部、武装警察、公安警察、システム化された収容所や強制労働所などである。これらのよく働く「機械」は、効率よく人々を洗脳し、言動を統制し、党の規律に従わない人々を効果的に抹殺することに長けている。更に、中国政権は、かつていかなる独裁者もやり遂げたことのない偉業を成し遂げた。すなわち、経済的な利益を世界の国々に提供する代わりに、己の度重なる人権侵害行為を黙認させたのだ。中国政権は、従って、やりたい放題となってしまった。
更に、中国政権は、政治的な迫害を加えながら、それを批判しようとする国際社会に対して「内政干渉」と決め付ける従来のやり方から、大胆にもその迫害を世界中に吹聴し、法輪功の創始者を引き渡すよう国際警察に要求するという傲慢さを曝け出した。自身満々だった中国政府は、3ヵ月で「法輪功問題を片付ける」と豪語した。一部の中国ウォッチャーや国際問題の専門家は、政府は1週間あれば十分だと考えていた。
歴史が展開するにつれ、この一方的な政府による猛攻撃は、壮大なドラマとなって展開していった。すなわち、平和と暴力、真実と嘘、良心と邪悪の戦いのドラマである。
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2004年5月7日、龍山強制労働収容所内で、高蓉蓉さんは暖房器具の鉄管に手錠で繋がれ、2人の警察官に三本の高圧電気棒で電撃された。電撃は7時間連続して行われ、顔面は黒く焼け焦げてしまった。この写真は、その10日後に撮影されたもの。高さんがこの写真を海外のウェブサイトに送ったところ、中国当局はあらゆるところに彼女を指名手配した。高さんは、2005年6月16日に拷問で亡くなった。 |
迫害する側の、獰猛さは計り知れない。迫害が始まって数年の間、中共は中国社会全てが法輪功を踏みつけにするように、誘導することができた。社会全体、政府関係から一般の人々までが、全て法輪功に対して反対の立場をとった。法輪功学習者たちは、その信仰を捨てるよう強要され、職を失い、学校から追放され、商売のライセンスを剥奪され、家を追い立てられ、退職金の支払いを拒否された。
そして、中国政権の残忍性も窺える。政治的、社会的なプレッシャーに遭っても屈しない人たちは、監禁、洗脳、拷問を経て、殺される。何百万人もの法輪功学習者たちが、幼い子供から、妊娠中の女性、そしてお年寄りまでもが拘束され、虐待された。何千人もの人々が拷問で死亡し、行方不明になった人の人数は計り知れない。そして最もショッキングなのは、少なくともある秘密の収容所において、何千人もの法輪功学習者たちが生きたまま臓器を摘出されていたことだ。中共による強固な情報封鎖によって、そのスケールと極悪非道さを、知ることは難しい。
極端な不正行為と、残虐な拷問や殺人に直面しても、法輪功学習者は完全に静かである。彼らは、警察に殴られても平和的であり、警察に唆されて拷問を加える囚人に対しても、穏やかに接しようとする。彼らは、「攻撃されてもやり返さず、罵られても言い返さない」という法輪功の精神を実践しているのである。高潔で正しい心のみが、非暴力という道徳的なパワーを動かすことができる。このような高潔な力が、多くの法輪功学習者たちによって実証されたのである。数え切れないほどの人々が、拷問を加える人も含めて、法輪功学習者たちの巨大な寛容さと高潔さに触れて、心を動かされたのである。
暴力的な迫害を展開する一方、中共は広範囲に渡るでっち上げの宣伝を流し、法輪功を悪魔に仕立て上げて人々の憎しみを扇動し、法輪功学習者に更なるプレッシャーを与えた。中共のコントロールするメディアは活字から放送局まで溢れかえり、宣伝するのは「法輪功がハルマゲドンを宣告し、自殺を勧めている」や、「中国共産党は、法輪功をまるで母親が娘を扱うように接している」「法輪功には徹底的に勝利した。その転向率は、98%」など稚拙な嘘と虚言ばかりだった。2001年初め、中国政権は、天安門広場で5人が焼身自殺をする場面を撮影し、その原因を法輪功のせいであると決め付けた。それはまるで、古代ローマ時代、皇帝ネロが街の大火事をクリスチャンのせいであると非難した時のようだった。強力な宣伝は人々の心にも毒素を撒き散らし、次第に国民は法輪功に対して憎しみを抱くようになり、迫害に加わるようになったのである。
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中国人に法輪功の真実と迫害の事実を伝えるため、法輪功学習者は様々な公衆場所にポスターを貼った。多くの人々が、法輪功のチラシを目にした。 |
悪意に満ちた嘘を信じてしまった人たちに対しても寛容の心を忘れずに、法輪功学習者たちは中国語で言うところの「講真象(真相を伝える)」活動を行い、つまり人々に法輪功の真実を伝え、嘘を口実に始まった迫害が起っていることを知らせた。初めは、少数の人々しか耳を傾けず、中には法輪功学習者を当局に通報する人もいた。徐々に、人々は聞くようになり、中国共産党の虚言を知るにつれて、迫害に対して距離を置くようになった。中国共産党は、国民を扇動して迫害を進めることができなくなった。法輪功は口伝えに広がり、学ぶ人も出てきて、真実は少しづつ広まっていった。
中国共産党は、このときになって初めて、己の道具だった宣伝マシーンを統制しなければならなくなった。法輪功を中傷すればする程、法輪功は今でも存在し、力強く活動していることを宣伝することになるからである。中国共産党は、その長い独裁政治の中で初めて、迫害を内密に行い、「決定的に勝利した」などと宣伝しなくなったのである。
しかし、中国政権は、この流れを変えることはできなかった。法輪功に対する迫害は、中国共産党の横暴な本質をあますところなく曝け出した。同時に、法輪功学習者たちの勇気は、人々の良心を呼び覚ました。大勢の人が、中国共産党とその関連組織から脱退し、彼らに良心があることを宣言した。2007年12月までに、3千万人の人々が中国共産党から脱退し、その人数は増えつづけている。
真相を伝えることによって人々の良心を呼び覚まし、この暴力的な迫害に抵抗するというのは、空前絶後である。法輪功学習者たちが見せた鋼鉄のような意志と、計り知れないほど己を犠牲にしている事実は、中国語でいう「天を驚愕させ、神々を感動させる」行為である。この歴史的な一ページがめくられた後、私たちの子孫は何代にも渡って、今起っている勇壮なドラマを伝えていくだろう。
-- 次号のニュースレターへ続く
「法輪功、人間性の最後の砦」より抜粋
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道徳について
一部の人々は、オリンピックと人権問題を結びつけるのは、間違っていると言う。オリンピックは、政治の道具に使われるべきではないと言う。
それに対する私たちの答えには、2つの要素がある。
まず初めに、もしある政党が殺人を犯したとすれば、それに反対するのは、政治的な判断によるものでなければならないだろうか?もちろん、そんなことはない。これは、道徳の問題である。我々は、殺人を止めなければならないのではないだろうか?中国の人権擁護派弁護士である高智晟氏は、米国議会に宛てた手紙の中で「ご存知の通り、中国では今日、オリンピックと人権を繋げれば“国家の敵”とされて直ちに逮捕されてしまう。その結果といえば、秘密警察が来て、“彼”を取り除いてしまう。我々は、オリンピックと人権を結びつけることによって、国家の敵になるのだろうか?これは、道徳の問題である。」と述べている。
2番目として、2001年、中国政府はオリンピックの開催権を得るために、人権と自由を向上させると公的に約束をした。中国政府に対して、この約束を果たすよう要求することは、政治的決定ではなく、道徳の問題である。
子供が掲げているポスターと、迫害の被害者である匿名の中国人が書いた手紙、及び米国会議員アダム・シャイフ氏が書いた書簡が、この問題を説明してくれるだろう。
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この写真は2005年、中国人たちが家族の団欒を楽しむ旧暦のお正月に撮影された写真である。身体に貼り付けているプラカードには、次のように書かれている。「僕の名前は孫明遠です。僕は、5歳です。僕の父親、孫遷は、法輪功の学習者だからという理由で突然逮捕されて、12年の刑を言い渡されました。警察は2004年12月14日の昼間に、僕の母親、馬春麗を路上で誘拐しました。母はただ、いい人になりたくて、真、善、忍に従って生きたかっただけです。母は、ハンガー・ストライキに入って48日が過ぎました。今、危篤状態になっています。僕は一人ぼっちで、助けもなく、両親とは離れ離れになってしまいました。誰か、僕を助けて下さい。お母さんに会いたい。お母さんとお父さんに、帰ってきて欲しい。」 |
被害者からの手紙
国際オリンピック委員会(IOC)会長への手紙
中国の法輪功学習者より
親愛なる 会長殿:
私は会長にとって全くの他人であり、私の英文はあまり上手ではないことは、十分承知しているのですが....
そして、私の名前と住所を明かすことができないことをお許し下さい。理由は、私がこの手紙を書いているのと同じです。つまり、中国では自分の意見を自由に、かつオープンに表現することが許されていません。
これが、私が会長に思い起こしてほしいことです。今は、私だけでなく、一般の中国人、そして文明社会に住む全ての人々にとってとても重要な時期なのです。
もしかしたら、あなたはIOCの歴史の中で、最も成功した人物になりたいかもしれないし、またはただ尊敬される人になりたいだけかもしれません。もしくは、子供にとってよき父親になりたいだけかもしれません。
しかし、歴史の一ページに、独裁政治の共謀者、と記されたくはないでしょう。
残念なことに、現在、会長は崖っぷちに立たされています。
なぜ今、わたし達が重要な時を迎えているのか、ご説明しましょう。つまり、あなたには今、中国国内で苦しんでいる計り知れないほどの多くの人々を救うか、またはそれを黙認することにより、オリンピックに泥を塗る、この二つのうち一つを選ぶ機会を与えられているのです。
実際に、私が目撃した事例をここで述べさせて下さい。
私の先生は、法輪功への信仰を放棄しなかったため、精神病院に入れられて、後に刑務所へ送られました。これは、単なる冗談ではありません。
1999年7月20日、警察は60代になる私の母を連行しました。母は24時間眠ることを許されず、その次の月には、自由を奪われました。同じようなことは、何千人もの法輪功学習者の身に降りかかっています。理由は簡単です。彼らが、法輪功を信じているからです。中国政府は、もし法輪功を放棄すれば、自由を保障すると約束しています。
私の同僚は、同様の理由で何ヶ月も収容されました。
私の妻は、私たちがまた一緒になることを許してもらえるよう、何ヶ月も両親を説得しています。私が始めて妻の家を訪れた時、彼女の両親は私をとても恐れていました。なぜなら、私の母が法輪功を修練していたからです。これは全て、中国政府が迫害を正当化するため、虚言に満ちた宣伝を行ったから引き起こされたことです。
多分、これらのことはもう過去のことだと言うかもしれません。中国政府は、人権に関してかなり改善しています。しかし、今でも、もし私の母が家にいると分かれば、役人がやって来て嫌がらせをしていきます。未だにこんな有様ですが、中国政府は中国の歴史の中で最も人権が改善された時期だと謳っています。
私が今述べたことは、中国政府が掲げているスローガン「調和社会」の中で起きた日常の出来事に過ぎません。多くの生きた法輪功学習者から臓器を摘出し、売買していることには触れていません。
オリンピックの真のゴールは何でしょうか?ただ単に、経済効果を上げるために開かれる美の祭典なのでしょうか?それとも、私たちに人間性、友愛、勇気などを思い起こさせるイベントとなるのでしょうか?
貴方の良心を注意深く探せば、答えは簡単でしょう。
マーチン・ルーサー・キング牧師が「私には夢がある」と述べた有名なスピーチで、様々な人種が彼の言うことに耳を傾けました。貴方にも、キング牧師のように、正義を貫く勇気を持って欲しいのです。
ある中国の市民より
2007年8月24日
米国会議員 アダム・シャイフ氏の手紙
11月16日、国会議員のアダム・シャイフ氏は、北京五輪組織委員会(BOCOG)の会長である劉淇に対し、中国の人権に関する手紙を送った。以下は、同書簡の一部を抜粋したものである。書簡の全文は、ここをクリックして下さい。ここです。.
「…私たちは、中国での人権問題が改善されていないことをとても憂慮しています。2001年に中国政府は明確に宣言したにも関わらず、中国政府は基本的な人権と自由を向上させるための、真剣な政策を実施していません。」
「2001年、北京オリンピック大会申請委員会は、言いました。『北京がオリンピックを開催することに同意すれば、人権の発展に貢献することになる』6年後、報道の自由やネットでの表現の自由はごくわずかです」。
私たちは、中国人のジャーナリストたちが党の宣伝機関からの指令を受け入れることを強要され、党が幅広くメディアを検閲していることに、不快感を覚えます。中国政府は、ニュースを統制し、ジャーナリストや編集者たちに対して独裁的な法律で罰を与えています。例えば、国家転覆罪、国家機密漏洩罪、スパイ容疑などです。また、自己検閲は、編集室で行われます。海外を拠点とする中国語メディアは、妨害されたり、嫌がらせを受けたりします。それは米国企業がスポンサーのメディアも同様で、メディアの多数化を防ぐのが狙いです。
「過去には、独裁主義から離れようとする国家が自由を獲得するため、オリンピックがその助けとなった例はあります。今日、中国政府による努力がないのであれば、そのゴールや理想は挫かれることでしょう。」
「会長殿、貴方が説得すれば、それは全ての人が望むことです。2008オリンピックの前に、中国が自由を獲得することです。」
アダム・シャイフ議員と、他9名の議員が書簡にサインした。
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